畑とパッチワーク  文・写真/松田 由理恵

こんにちは。

6月号の表紙をとてもたくさんの方に褒めていただき、

今月も畑で撮影することになりました。

この畑は13年前、夫がある方から頼まれて、何の経験もないまま始めることになったものです。

石ころだらけの3600坪の土地のうち500坪を、石拾いから始め、土を耕し、種や苗を植え、

今ではスナップエンドウや空豆、玉ねぎ、にんにく、じゃが芋、梅、きゅうり、トマト、ゴーヤ、

ズッキーニ、ピーマン、ナスなど、たくさんの作物を育てています。

仕事をしながら、一人で農作業を続けている夫は凄いなあと思います。

6月はじめの晴れた日、作品をたくさん持って畑に出かけました。

梅の木に掛けてみようか、こっちに置いたほうがいいかな、

ここにロープを張って撮ってみたいなと、あちこち移動しながらたくさん撮った中から、

編集室と相談して農道をバックにしたベッドカバーをご紹介させていただくことになりました。

作品を運んだり、ロープを張ったり、作品を掛けて引っぱったり、

畑の中を走り回って協力してくれた夫に感謝です。

畑はこれから夏野菜が育ち忙しい季節を迎えます。

収穫した作物で、私は梅肉エキスや黒ニンニク作り、

夫は梅焼酎と梅干し作りです。

思いがけず始めることになった野菜作りですが、

今ではわが家にとって大切なありがたい畑です。

そして、私のパッチワークと畑がこんなにマッチするなんて新しい発見です。

夫と二人の合作のようで、うれしいです。