小さな作品
今月は小さな(名刺程度)作品をご紹介します。
ただ文字を小さくして彫ったというだけでなく、
書作の後の憩息の時間に余墨があると
筆に着けてグルグルと落書きをする癖があるのです。
すると、紙上にとんでもない軌跡が出来上がることがあります。
その軌跡を再度見渡し、更なる形象に創り上げます。
醜い鬼のような顔に銀製の悪魔のイヤリングを装着させた作品。
蝶の図形を彫った後、羽に宝石を充填したり、
石の断面が目を見開いた形状だったときは、
その下に金文に見られる人の形をした象形を三体配し「衆」の字を創ったり。
この字は権力者が奴隷たちを働かせるために監視している字形になつています。
大きな目は為政者の監視の目で、
下の三人(古代、三は漠然とした多数を意味した)は働かされている奴隷です。
つまり「衆」は奴隷を意味する文字の一種です。
金文で「眉」の字を書き、
その目から大粒の涙が一つ落ちたという想定で
丸い宝石を垂らした「涙」も、独特の作品に仕上がりました。
龜の甲羅には甲骨文を彫るつもりで挑みましたが、
硬すぎて刃がたたず、朱漆で書いて作品にしました。
このように多種多様の素材と技法を駆使して作品を作ります。
私は、藝術の価値は因襲を破るところにあると思うのです。
因襲の圏内をうろついている作品は凡作で、危うく感じられてなりません。
どうぞ奇想にして斬新な世界をお楽しみください。
目次
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