螺鈿

9月号の表紙は「漆芸」でと決めてあったので、

取材の日、螺鈿の作品群を久しぶりに蔵出ししてみました。

こうして並べてみると螺鈿の輝きは天体のキラ星のようで

プラネタリウムにいるようにも思えます。

最初は漆の基本から学び、ひと通りの工程を修了したところで、

「次は螺鈿を教えてください」と師匠に頼みました。

漆芸の中でもかなり難しい技法の一つとされる螺鈿は、

日本では宝石に代わる「ひかりもの」と見なされていました。

そんな漆黒の中で神秘な光を放つアワビの光沢に魅せられたのです。

書道においては、筆の軸、紙刀、筆架、墨牀、硯函、色紙函。

茶道具では、茶杓、棗、香合、香筒、菓子皿、小函、花器、飾り盆、葉盆。

男性の装身具では、タイピン、カフス、バックル、傘の柄など。

女性用では、ブローチ、イアリング、ペンダント、髪留めなど。

ほかにも作品の額など、あらゆるものに挑戦してみました。

表紙に登場した漆器はいったい何かお分かりでしょうか。

立体の作品ですが、撮影者は真上から撮影して平面的にとらえました。

実際はどんな形なのか、想像してみてください。

実は、髪留め、香合、小函、飾り額、ガラスジョッキの袴、

半円状の飾り額、棗などです。

こうして並べてみると、

漆黒の空に浮かぶ天体ショーのように見えてきませんか?

月刊新松戸9月号 目次

四季折々 長月

想定外の日々かもね(50)久田 恵「妙な時代に生き合わせたものだなあ」

弁護士ノート(25)大原 浩史「コロナ禍で不利益を被らないために」

まち情報 たて組

おだいじに(125)石井 秀幸「松戸市の新型コロナ感染者の現状は?」

軽やかに生きる法則(138)小倉 克夫「現代の英雄」

ホームドクターの健康相談室(212)三浦 聡雄

「新型コロナが明らかにした現代の問題」

こころの診察室(220)畑野 民栄「自立とは依存先を増やすこと」

シニアライフ考(54)石坪 直樹「ポールウォーキングのすすめ〈1〉」

人のかたち/骨のはなし(22)村田 亮「コロナウイルスとの共存を考える」

マスク ますく MASK!

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関さんの蔵通信(102)棚井 行隆

曲淵氏領幸谷村の年貢の話 御用捨米〈1〉

不思議彩事記(463)流山児 祥 

大きい鼻の「知の巨人」=寺山修司の想い出

Coffee Break(20)横田 尚己「インド訪問記」

おもちゃの病院から(157)山田 唯司

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ちいさな美術館、ここに在り 源川 彦峰

読者の広場

 

新松戸東パークハウス写真クラブ(183)わたしの視点 齋野 廣志

立石仲見世

 

今月の俳句 短歌 川柳

 

こちら、新松戸パトロール隊!(33)池田 武司

新型コロナウイルスの感染増加が止まりません

 

まち情報 よこ組

 

編集室

 

今月の運勢(89)天道 象元