薬師寺東塔の水煙と仏足石
薬師寺東塔の三重の塔の屋根の上に九輪があり、
さらにその上を飾る相輪の一部に水煙が設置されています。
これは、屋根の上に水に見立てたモチーフを置けば、
その建物は火災に遭わないという火伏せの信仰に基ずくものです。
遠くからこの塔を眺めると、焔が燃え盛っているようにさえ
見えます。しかしよく観察すると、それは十二体ほどの天女が
飛雲の間で散華をしたり、舞楽を奏したりして楽しく舞ってい
る姿が透かし彫りにされた天平時代の華麗な作品なのです。
これは銅板が素材で、厚さ3~5㎝、高さ2m近く、重さは
100kgにもなります。それが十字状にクロスして嵌め込まれ
ているため、東西南北に4枚あるように見えるのです。
表紙は、縮小した水煙(縦80×横40×2㎝)を檜の板に透か
し彫りにし、金箔押し仕上げにした作品と仏足石です。
日本の古刹を巡ると、大抵の寺には仏足石があります。
私は旅行に出かける前に、
その地方のどこにどんな仏足石があるのかを調べ、
拓本を採って回りました。
仏足石の元祖はインドでしょうが、仏像が造られる前は
「ここがお釈迦様がお立ちになって説法をされた跡です」といった
ように、釈迦の足跡が刻され尊ばれてきました。
48頁「ちいなさ美術館、ここに在り」に仏足の裏に刻まれた図形について
書きましたので、ぜひ読んでいただければと思います。
8月の目次
四季折々 葉月
想定外の日々かもね(49) 久田 恵
「ある女性の夢を実現するために…」なんてテロップまで
弁護士ノート(24)大原 浩史「慰謝料を請求できる? できない?」
10%お得! 「新松戸エールちけっと」販売します
続 誌上・まちゼミ
おだいじに(124)石井 秀幸
「コロナ禍のストレスからか、熟睡できないのですが?」
まち情報 たて組
軽やかに生きる法則(137)小倉 克夫「自粛ではなく自衛を」
ホームドクターの健康相談室(211)栄原 智文
[診察問答]コロナ禍での災害への備え
こころの診察室(219)畑中 民栄「旅のトラブル・ワースト3」
シニアライフ考(53)石坪 直樹
「フレイル」聞いたことがありますか?
人のかたち/骨のはなし(21)村田 亮「病気に対するガイドライン」
協賛店からのお知らせ
新松戸地図
暮らしの電話帳 広告協賛店一覧
求人/募集広告
関さんの蔵通信(101)田嶋 昌治「明治5年の「上地」と幸谷村(2)改訂」
不思議彩事記(462)流山児 祥
コロナ禍の2020夏、様々なコトが起きている
ヨーロッパに憧れて(5)大野 和子「ユニークで魅力的な添乗員たち」
おもちゃの病院から(156)井上 日出夫「自粛とメンタル・大人もおもちゃ」
「ちいさな美術館、ここに在り」 源川 彦峰
新松戸東パークハウス写真クラブ(182)わたしの視点 木村 英道
「新松戸散策」
今月の俳句 短歌 川柳
こちら、新松戸パトロール隊!(32)池田 武司「いつもとは違う夏」
Coffee Break(19)インド 横田 尚己
まち情報・よこ組
情報交換
編集室
今月の運勢(88)天道 象元