表紙の絵と文/近藤 賢一

母の詩集

 

母は元気な頃、妹を連れて高森顕徹先生の仏教講話を聴きに

醒ケ井(滋賀県米原市)に度々行っていた。

ある雨の日、母は田んぼのあぜ道で滑って小川に落ち、腰を打った。

しかし、病院へ行くことをしなかった。私が高校生の時であった。

その時から腰の調子がよくなかった。

母は新聞チラシの裏側を使い、カタカナの詩67篇書き残していた。

平成7年72歳で永眠後に知った。

晩年は、腰のこともあり家にいることが多くなり、詩(家族・知人・高森先生…のこと)

を書いていたのであろう。同年、漢字とひらがなに編集し、詩集としてまとめた。

父は、それを器用に簡易製本して身近な方々に配布していた。母のことを想ってだろう。

今年3月、私の描いた絵を挿入し、詩集を作成、姉妹3人に送る。

私の長年の思いであった。詩の一部を紹介します。

夫には 嫁ぎし日より 世話になり 共に行きたし 弥陀のみもとに

妻らしき 母らしきこと 何もせず こんなやつでも 喜び溢れる

家族たち 母の人生 最高の明るい日々を お名残惜しや

 

こんどうけんいち●プロフィール
1950年滋賀県生まれ。同志社大学工学部卒業後、通信建設会社で通信設備の設計・施工、
ソフトウエア開発に携わる。その後、シニアコンサルタントとして情報セキュリティコン
サルティング会社に勤務。2011年から武田清蔵先生に師事。2018年10月初個展「旅行の
想い出の絵展」をギャラリー「風車」で開催。新松戸在住。

 

 

月刊新松戸2019年10月号(No.484) 目次

 

四季折々 神無月

想定外の日々かもね(39)久田 恵
これって、年寄りの冷や水?

まち情報 たて組

おだいじに(114)石井 秀幸
よく耳にするゲノムってなんですか?

軽やかに生きる法則(127)小倉 克夫
ラジオ出演

ホームドクターの健康相談室(201)栄原 智文
転倒によるケガを防ぎましょう

こころの診察室(209)畑野 民栄
池内紀さんの死を悼み

ペルシャ歴史紀行(その3)三浦 聡雄
ビシャプールからアフワズ、テヘラン、そして帰国

関さんの蔵通信(91)田嶋 昌治
関宿城払い下げ

シニアライフ考(43) 石坪 直樹
まちゼミ講座にいらっしゃいませんか?

人のかたち/骨のはなし(11)村田 亮
背骨の歪みと側弯症

弁護士ノート(14)宇都宮 貴士
遺産分割について

まつどリサイクル通信 出張版 ごみ問題を考える(4)
松戸市役所 環境部廃棄物対策課

協賛店からのお知らせ

新松戸地図

暮らしの電話帳 広告協賛店一覧

Coffee Break(10)横田 尚己
ベトナム

求人/募集広告

不思議歳事記(452)流山児 祥
台風15号による激甚被害を受けた千葉の人々を救え!

この絵本、おススメです!(52)嶋田 小夜子

おもちゃの病院から(146)吉田 徳三
開院20年を迎えて

「鏑木清方 幻の《築地明石町》特別公開」
招待券プレゼント

読者の広場/詩「素朴派の絵」東 恵子

新松戸パークハウス写真クラブ(172)増田 正己
わたしの視点 奥多摩にて

今月の俳句 短歌 川柳

こちら、新松戸パトロール隊!(22)池田 武司
新松戸地区の安心と安全のために……青パト運行

今月のまち情報 よこ組

情報交換

編集室

今月の運勢(78)天道 象元