夏休みに『みんなのレオ・レオーニ展』に行ってきました。ユダヤ人であるレオーニは、
第二次世界大戦中にイタリアからアメリカに亡命。その後、イラストレーター、
グラフィックデザイナーとして活躍しました。その頃の作品も見応え十分でしたが、
今回一番の目玉は『スイミー』の原画です。大勢の人が見入っていました。
今月はレオーニの作品の中から、迷いに迷った上で人気の3冊をご紹介します。

 

『あおくん と きいろちゃん』2歳〜
作/レオ・レオーニ 訳/藤田 圭雄 至光社

1959年、絵本作家としてのデビュー作です。遊びに来た孫と一緒に、
紙に色をつけてお話をつくりました。孫ばかりかレオーニも夢中になったそうです。
絵本関係者は売れると思わなかったそうですが、発刊から60年、今も増刷を続けています。

 

『ひとあし ひとあし』4歳〜
作/レオ・レオニ 訳/谷川 俊太郎 好学社

小さな小さなしゃくとり虫は、いろんな鳥に食べられそうになるけれど、
知恵を絞って乗り越えます。ある日、小鳥のナイチンゲールに
「私の声をはかってちょうだい」と言われます。さて、どうすれば
声をはかることができるのでしょう? しゃくとり虫は考えます……。

 

『アレクサンダ と ぜんまいねずみ』6歳〜
作/レオ・レオニ 訳/谷川 俊太郎 好学社

一人ぼっちのねずみのアレクサンダに友だちができました。
ぜんまいねずみのウィリーです。でも、みんなにちやほやされる
ウィリーがうらやましくてなりません。ある日のこと。願いが叶う魔法の石を
手に入れたアレクサンダは、そこで本当の願いに気がつきます。