子供のころ絵本で出会ったお姫さまや王子さまは、美しくロマンティックな思い出として
今も心に残っています。ふと当時のときめきを思い出すことがありますが、
あれから何十年もたって、あの姫や王子は子供の成長していく姿だったのではないか
というメッセージを感じています。今月は姫や王子の世界を楽しんでください。

『ロバのおうじ』4歳
原作/グリム兄弟 再話/M.ジーン・クレイグ
絵/バーバラ・クーニー 訳/もき かずこ ほるぷ出版

魔法使いの呪いでロバの姿で生まれた王子は、その姿のせいで
王様にもお后様にも愛されることはありませんでした。
悲しんだ王子はリュートひとつだけを持って旅に出ることに…。

 

 

『ねむりひめ』4歳
原作/グリム兄弟 絵/フェリクス・ホフマン
訳/せた ていじ 福音館書店

待ち望んでいた姫が誕生した祝いの宴。でも、宴に呼ばれなかった独りの占い女が
「姫は15になったら、つむにさされて死ぬぞ!」と呪いをかけます。
そして15歳の誕生日を迎えた姫は…。

 

 

『アンデルセンの絵本 野の白鳥』4歳
原作/H・C・アンデルセン 文・絵/バーナデット・ワッツ
訳/角野 栄子 小学館

王様が迎えた新しいお后はとても意地悪でした。
王女のエリサは農家に追いやられ、11人の王子は白鳥の姿に変えられてしまいます。
辛い日々が続きますが、エリサは妖精に教えられ、
兄たちにかけられた魔法をとくためイラクサで11枚の上着を編み始めます。