極東からヨーロッパまで広がる世界一大きな国、ロシア。
今月は、そんな果てしなく広がる大地で語り継がれてきた昔話をご紹介します。
人々の夢や願いがいっぱいつまったお話は、今もロシアの子供たちに親しまれています。
そういえば、日本の子供たちが大好きな「おおきなかぶ」もロシアの昔話なんですよ!

 

 

『笛ふきイワーヌシカ』4歳〜
再話/M.ブラートフ 絵/V.ワシーリエフ 訳/松谷 さやか 偕成社

小さなイワーヌシカは笛の名人。悲しい曲を吹くとみんな涙ぽろぽろ。
踊りの曲を吹くとみんな踊りだします。すこし大きくなったイワーヌシカは、
遠くの村で羊飼いとして働くことに。でも、主人はとてもけちんぼうです。
さて、給金はもらえるのでしょうか…。

 

 

 

『おだんごぱん』4歳〜
訳/せた ていじ 絵/わきた かず 福音館

おばあさんの焼いたおだんごぱんは、ころころ転がって逃げ出します。
うさぎやおおかみ、熊と出合っても、歌をうたって逃げ出します。
でも、次に出合ったきつねは、おだんごぱんの歌をほめちぎります。
そして……。子供たちが大好きなお話です。

 

『きつねとうさぎ』3歳〜
絵/F.ヤールブソワ 構成/Y.ノルシュテイン 訳/こじま ひろこ 福音館

うさぎの家は木の皮の家。きつねの家は氷の家。
春になって氷が溶けると、きつねは木の皮の家に入りこみ、うさぎを追い出してしまいます。
うさぎが野原で泣いていると、動物たちが次々やってきてきつねを退治しようとしますが失敗。
そこへ勇ましいおんどりがやってきて……。