今年のハリケーンは予測不能
日本の台風シーズンのように、メキシコでもハリケーンの季節がやってきました。
この時期、太平洋側と大西洋側で発生する低気圧が30度を超える海水域に達すると
大型のハリケーンとなります。先週は、
ここカリフォルニア半島を目指して北上してきた熱帯性低気圧がハリケーンとなって
半島南端の街ロスカボスを襲い、600㎜という年間降雨量の3倍もの雨が降りました。
岩盤と砂の上の町は、洪水で車が流されたり死者が出たりと大きな被害が発生しました。
電力会社に技師として働いている友人は、低気圧が上陸する2日前に現地へ行って
待機していたため、被害後の復旧も早かったようです。
最近は早目に気象情報が知らされ、避難所へ移るため、死者の数も以前ほどではありません。
当地でも1500㎞南端から北上してくる低気圧の影響で、2日間も雨の予報。
5月から降雨のない半島北部待望の雨かと思い、
雨量計まで息子にアメリカから買ってきてもらって取り付けましたが、
結局、雨量計の底が濡れる程度の1㎜にも届きませんでした。
今週はメキシコ湾で発生した低気圧がハリケーンになり、ベラクルス州に上陸しました。
先月テキサス州を襲ったハリケーンも、上陸してからぐるっと回って再びメキシコ湾に出て、
そこから東へ向かっていますが、今回のメキシコ湾の低気圧も、
以前住んでいたランチョから東250㎞ほどの海上で発生し、
いつもなら北か西へ向かうのに、早くも南下してきた寒冷前線に押されて南下し、
ベラクルスの海岸へ向かっています。今年のハリケーンは、
どこへ行くのか分からない動きをしています。
インドにいる息子からの電話で大地震が起きたことを…
7日の夜、インドにいる息子からの電話で、メキシコで大地震が起きたことを知りました。
翌朝、相模原の元ジャイカの娘さんも心配して電話をくれましたが、
メキシコは南北両端で3000㎞も離れているため、揺れも感じませんでした。
でも、震源地に近いフチタンの町では相当な被害が出たようで、
教会や病院が倒壊し、避難所の体育館も天井が落ちていて、
街の人たちは頻発する余震を恐れ、屋外で寝ているようです。
その2日後には大統領も視察に行き、空軍の輸送機による救援物資も届き始めています。
救援物資の配布は、市の職員や警官では党の宣伝に使われる心配があり、
軍隊とボランティアが引き受けています。
メキシコ市でも相当な揺れが起きたそうですが、85年の大地震の後、
建築基準が強化されたのか、建物の被害も少なく、
また地震の数日前に間違えて緊急地震警報が作動をしたのが予行演習になったのか、
夜中だったにもかかわらず人的被害も出ませんでした。
昨日、ロサンジェルスから帰って来た友人が、
おみやげに冷凍のたい焼きを持ってきてくれました。
メキシコへ来て以来60年ぶりのたいやきを美味しくいただきました。
アメリカへ行くたびにどら焼きや冷凍のたこ焼きなど懐かしいおみやげをいただきますが、
あちらでは何でも手に入るようで、感謝しています。