夜寝ないので困っています。毎日11時ごろまで起きています。昼寝もほとんどしません。疲れさせようと公園に連れて行ったり、歩かせたりするのですが、それでも寝つけないようです。そのかわり、朝は9時ぐらいまで起きません。睡眠時間が足りないのではないかと思うと早く起こすのが可哀想で、自然に目覚めるまでそっとしていますが、やはり遅く起きることが原因でしょうか。(35歳主婦/2歳女児)

睡眠不足は、成長ホルモンや学んだことの整理や定着に影響があると言われ、

心配ですね。ほとんどの幼稚園が朝9時ころからスタートしますので、

移動や朝食、身支度、排泄を済ませるには何時に起きたらよいでしょうか。

その時間に向けて、生活リズムを整えていきたいですね。

「早寝早起き朝ごはん全国協議会のリーフレット」から抜粋すると、

①まず早起きからはじめ、昼間はたっぷり外遊びをさせる。

早く起きて、よく体を動かせば、疲れて早く寝ることができる。

②“寝つきやすい状態”にするため、寝る時間が近づいたら部屋の中も少しずつ暗くする。

(テレビやパソコン、スマートフォンなどから発せられる強い光や音は、

脳に刺激を与え、寝つきにくい状態にするのだそうです)

③そして、毎日同じ流れを繰り返すことで、脳に眠くなるサイクルができる。

④その他、『朝の光」『リズミカルな運動・食事をきちんと噛んで食べること』

『人と関わる(face to faceのコミュニケーションをとる)こと』も大切だとあります。

まず、朝早く起きるところから始めてみてはいかがでしょうか。

★回答者……

しんまつど幼稚園園長/寺田美子先生
1963年生まれ。十文字学園女子短期大学幼児教育学科卒業。聖徳大学大学院教職研究科教職実践専攻修了。現在学校法人松本学園新松戸幼稚園園長、及び聖徳大学、杉野服飾大学非常勤講師。日本保育学会、日本教材学会、国際幼児教育学会、日本フルート協会会員。日本音楽教育メディア学会。