10カ月の女の子。手にしたもの、目にしたものは何でも口に持っていこうとします。育児書には、この時期に自然な行為とありますが、つかまり立ちしてベビーベッドの柵をなめながら横に移動したり(口で掃除しているみたいです)、公園の芝の上をはいはいしながら石を拾って口に入れて吐き出したり。少し前まで哺乳瓶を消毒していたことを考えると、ちょっと心配です。どこまで見守っていればいいのでしょうか?(31歳/会社員の母)

 

赤ちゃんは生後半年頃より、何でも口へ持っていって舐めたり、

口に入れたりします。

口でそれが何であるかを知ろうとしているのです。

その行為自体は自然な成長の過程ですので心配いりません。

しかし、体に良くないものを舐めたり、

誤って飲み込んだりすることがありますので注意しましょう。

お尋ねのお子さんのように、ベッドの柵を舐めたりするのは、

柵をよく掃除しておけば問題ありません。

小石や小さなおもちゃなど、

小さくて飲み込んでしまう可能性のあるものはすぐに取り上げましょう。

また、薬品や化粧品、殺虫剤など、口にすると危険なものも要注意です。

お家の中には、大人の気づかない危険なものがたくさんあります。

常に赤ちゃんの目線になってチェックし、

危険なものは1m以上の高さのところ(決してお子さんの手の届かない所)

に置くよう大人が気をつけてあげることが大切です。

 

★回答者……

DSC_9217小児科医師/小野元子先生
1949年生まれ。千葉大学医学部卒業。小児科医。千葉大学医学部付属病院・国保松戸市立病院・国立国府台病院(現独立行政法人国立国際医療研究センター国府台病院)・船橋市立医療センター勤務の後、1993年に小児外科医の夫と新松戸で「おのクリニック」開業。診察室での診療だけでなく学校医、保育所嘱託医などを通し地域医療に携わっている。日本小児科学会認定小児科専門医。松戸市医師会公衆衛生委員。松戸市小児科医会代表幹事。松戸市子ども子育て会議委員。