硯
4月からご紹介してきた筆、刻字作品、墨、螺鈿、仏像の顔、
雅印等は、私の作品というより
私の周囲を固めてくれている倫儔(仲間)です。
どれも生活の中に無造作に置いてあるようですが、
なくてはならない伴侶であり家族だと考えています。
わが家の草花から石ころまで全ての存在が生活共同体であり、
性格を持って生きているのです。
それらを糧にして私の手から生まれ出たものは、
一つの性格を持った個性ある作品として存在します。
さあ、今回は硯を見てください。
黒一色の石でなく、随分カラフルな材質のものがあります。
また、そこに施された彫刻に目を凝らせば楽しみが倍増します。
硯といえば「端渓」が王様とされていますが、
昔から有名なものとして「歙州硯」「洮河緑石硯」があります。
宋代になると「澄泥硯」が用いられるようになり、
「紅糸硯」「陶硯」「木硯」「玉硯」といったものもあります。
また日本にも、陶硯、赤間硯、雨畑硯などがあります。
いずれも一硯ごとに面貌や墨を磨る感触が異なります。
硯は、実際に水を差し、磨って初めてその本領を発揮するもので、
外見だけで分かるものではありません。
墨を磨るのは、
硯面の鋒鋩(面が細かいヤスリの目のようになっていること)の
質にかかっています。
墨が硯面に下りた瞬間、音もなくスーッと磨れていく感触を味わい、
墨を付けた筆を紙に落とし、黒く染まった紙面の美しさを眺め、
それが乾いた時の色合いを楽しみます。
墨で濡れた硯が乾いた後の光沢も鑑賞の対象です。
目次
四季折々 師走
想定外の日々かもね(53)久田 恵
ぼーっとしていたら「原っぱ」がのっとられそう
弁護士ノート(28)坂爪 友洋 親事業者と下請事業者の適切な関係
まち情報 たて組
おだいじに(128)石井 秀幸 新型コロナ終息は集団免疫で…とは?
新松戸TOPICS
ホームドクターの健康相談室(215)栄原 智文 地域ケア会議
こころの診察室(223)畑野 民栄 迷った末、もう一度だけでもと
軽やかに生きる法則(141)小倉 克夫
2020年「キャリアカフェ」イベントの講演
シニアライフ考(57)石坪 直樹 ポールウォーキングのすすめ(最終回)
人のかたち/骨のはなし(25)村田 亮 Covid-19対策とビタミンDについて
関さんの蔵通信(105)前田 徳弘 小金宿にきた水野忠邦
協賛店からのお知らせ
新松戸地図
暮らしの電話帳 広告協賛店一覧
コロナ禍で迎えるクリスマス 金 ヨセフ
不思議彩事記(466)流山児 祥
狂気のインパール作戦。立ち止まる勇気こそ
ヨーロッパに憧れて(7)大野 和子 スペイン最後の夜
おもちゃの病院から(160)吉田 徳三 憎し!新型コロナ
ちいさな美術館、ここに在り 源川 彦峰
読者の広場
Coffee Break(23)横田 尚己 インド訪問記(5)
新松戸東パークハウス写真クラブ(186)わたしの視点 増田 正己
千葉ポートタワー
今月の俳句 短歌 川柳
こちら、新松戸パトロール隊(36)池田 武司 令和2年「歳末防犯パトロール」を実施します!
まち情報 よこ組
求人/募集広告
情報交換
編集室
今月の運勢(92)天道象元