ねずみは大昔から人間の身近なところにいました。最近はあまり見かけなくなりましたが、絵本の世界では、ねずみたちが大活躍するお話がけっこうあるんですよ。子年の今年、ねずみが愛おしくなるような3冊をご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

『教会ねずみとのんきなねこのわるものたいじ』6歳〜
作・絵/グレアム・オークリー 訳/三原 泉 徳間書店

ねずみのアーサーたちは、猫のサムソンと仲良く教会に住んでいました。ところがある日、どぶねずみたちに教会を乗っ取られ、住む所がなくなってしまいます。そこで、どぶねずみ退治大作戦を実行することになったのですが…。イギリスで長く読み継がれ、ページの隅々まで楽しめる絵本です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『きつねとねずみ』3歳〜
作/ビアンキ 訳/内田 莉莎子 画/山田 三郎 福音館

森の中、一匹のきつねがねずみを見つけます。つかまえようとすると、ねずみはあっという間に穴の中へ。そこできつねは穴の前で待ち伏せをすることにしたのですが…。シンプルでリズミカルな言葉と、主人公のきつねとねずみだけに絞り込んだ挿絵は、幼い子も十分楽しめます。

 

 

 

 

 

 

 

『門番ネズミのノーマン』6歳〜
作/ドン・フリーマン 訳/山下 明夫 BL出版

美術館の地下の秘密のぬけ穴で門番をしているネズミのノーマン。そこは芸術好きなネズミたちが見学にくる地下室で、ノーマンは置いてある作品の解説をするのが大好きでした。そんなある日、彫刻コンテストの作品募集ポスターを見て、ノーマンも応募することに…。心の温かさが伝わってくる絵本です。