日本のお隣の国といえば韓国。昔からさまざまな文化交流が行われてきました。
今月は、そんな韓国の絵本をご紹介したいと思います。
日本の昔話によく似た話もありますが、でもちょっとだけ違っていたり……。
違いの面白さも楽しんでくださいね。

『あかてぬぐいのおくさんと7人のなかま』3歳ぐらいから
文と絵/イ・ヨンギョン 訳/かみや にじ 福音館書店

お針がとても上手なあかてぬぐいのおくさん。
ちょっとうたた寝をしている間に、お針箱の7つ道具たちがけんかを始めます。
自分が一番役に立っていると主張して……。
韓国らしい色彩と絵がお話の世界へと誘います。

『いぬとねこ』3歳ぐらいから
再話/ソ・ジョンオ 絵/シン・ミンジェ 訳/おおたけ きよみ 光村教育図書

始まりは、日本の「うらしまたろう」にそっくりです。
でも、おばあさんが竜宮でもらった宝物が盗まれ、
いぬとねこが取り返しに行くところから、ちょっと変わってきます。
いぬとねこの違いが笑えます。解説も読んでくださいね。

『とらとほしがき』3歳ぐらいから
再話・絵/パク・ジェヒョン 訳/おおたけ きよみ 光村教育図書

主人公がとらであること以外は、日本の「ふるやのもり」とそっくりです。
とらは、韓国の昔話によく登場する動物として親しまれています。
訳者の解説によると、よく似た話が中国やヨーロッパにもあるのだとか。
とらの表情がとても魅力的です。