候補者の半数は女性と州法で決められています

冬至も過ぎ、少しずつ日が伸びてくると何となく気分がよくなります。

12月12日のメキシコの聖母マリアの祭典には、

徒歩や自転車、バスなどで各地から700万人の巡礼者が

マリア像を祭ってあるメキシコの寺院を訪れたそうですが、

メキシコにしては珍しく大した事故もなく終わりました。

国中の教会で信者がマリアの像を担いで練り歩いていますから、

当日の参礼者は相当な数になります。

15日から、来年の大統領選挙に向けて立候補者が活動を始めました。

相変わらずの大風呂敷ですが、ほかにも市町村長、代議士、州知事の

選挙が行われるので、さぞ賑やかになることでしょう。

これまで市町村や州知事の選挙は、各地、州、市など、

それぞれに行われていましたが、2023年から市長村長選は3年ごと、

州知事と大統領選は6年ごとに全国一斉に行われます。

選挙費用の大幅な削減になると思います。

メキシコでは約半数の州の州法で、候補者の半数は女性と

決められています。現大統領は、公約で治安の回復を

目玉にしていましたが、ますます悪化しています。

連日ニュースで、マフィアの警察や軍隊への襲撃、

報道関係者の誘拐、殺人などが放送されています。

昨日も、全国で57人もの死体が道路わきに捨てられていて、

ベラクルスではタクシーの上に生首が5つ並べてあったそうです。

息子一家と国立公園へ

この村でも、昨年の暮れに若い女性が頭を割られて捨てられていたそうで、

残された2人の子供が憐れです。空き巣泥棒も多くなってきたようで、

戸締りをしっかりして飼い犬のパンチョたちにも

しっかり番をするよう頼んでいます。

インドにいた息子一家は、帰国途中に富士山麓でスキーを楽しみ、

クリスマスに間に合うように帰って来ました。

翌日には、車で3時間ほどの所にある標高2000mの国立公園ハンソン湖へ

友人たちと焼き肉を食べに行ってきました。

乾ききった地面に大きな松ぼっくりがたくさん落ちていて、

集めて火を点けると簡単に燃えます。

いつもは青い水を湛え、松林に囲まれて巨岩が林立している

素晴らしい景色なのですが、

雨の少なかった今年は湖が干上がり馬が遊んでいました。

メキシコでは、クリスマスは家族や友人と食事を楽しみ、

12時近くになると爆竹や銃を取り出して空へ向けて撃って賑やかです。

大晦日は、息子たちは友人と東へ300㎞のカリフォルニア湾北部の海岸へ泳ぎに行き、

焼き肉の食べ過ぎでお腹の具合が悪くなった僕は、パンチョたちと留守番でした。

近所では明け方まで最大の音量で音楽を流して踊ったり大騒ぎをしていましたが、

屋根の上から初日の出を拝んでしばらくしたらようやく静かになり、

平和な年の初めとなりました。