空気もだんだん澄んでくる9月。夜空には美しいお月さまが…。そこで今回は、お月さまが出てくる絵本を3冊ご紹介します。

『つきのぼうや』(3歳ぐらいから)
作・絵/イブ・スパング・オルセン 訳/やまのう ちきよこ
福音館書店

ぼうや-1 お月さまがふと下を見ると、池の中にお月さまが。気になって、月の坊やに頼みます。「あの月を連れてきてくれないか」と。そこで坊やは月を探すため、空を駆けおります。縦長の形と柔らかな色調が魅力的なデンマークの絵本です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おつきさま こっちむいて』(3歳ぐらいから)
文/片山 令子  絵/片山 健
福音館書店

月2-幅400

空には、毎日形が変わるお月さま。小さな男の子は「こっちむいて」と、友達のように話しかけます。最後にとうとうこっちを向いてくれました。男の子の幸せな気持ちが伝わってきます。

 

 

 

 

 

 

『パパ、お月さまとって!』(3歳ぐらいから)
作/エリック・カール 訳/もり ひさし
偕成社

月-3幅350

娘に「お月さまとって」とせがまれたパパ。長いはしごを持ってきて、月に向かってのぼり始めます。月の満ち欠けという大自然を背景に、お話は進みます。ダイナミックな仕掛け絵本にびっくり! 2002年、アメリカにエリック・カールの美術館ができたそうですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★絵本の案内人…

嶋田さんH200

しまだ さよこ○プロフィール
1948年兵庫県神戸市生まれ。1998年から地域の小学校で読み聞かせを始める。絵本の楽しい世界を多くの人に伝えたいと、自宅で「とちのき文庫」を開設。JPIC(出版文化産業振興財団)読書アドバイザー。