次男が、指の爪を噛んで食べています。食べているというか、噛みちぎっているだけかもしれませんが、爪を切る必要がなく、ここ何年も切っていません。最近は器用に足の爪を噛んでいることもあります。何かストレスがあるのでしょうか。親としてどう対処すればよいでしょうか。(38歳主婦/6歳男児)

 

子どもの爪噛みは、一般的には愛情不足、欲求不満、

不安によるストレスが原因だと言われています。

寂しくて親の愛情に飢えていたり、逆に親が厳しすぎて強いストレスを感じている場合に、

緊張の緩和やストレス発散、安心感を得るために自分の爪を噛むのです。

子どもの心は繊細ですので、

ちょっとした環境の変化でストレスを感じて爪を噛むようになり、

それが無意識のうちに癖になってしまっている場合もあります。

爪を噛むことでウイルスを身体に取り込みやすくなり、

風邪をひきやすくなります。単純に「やめなさい!」と叱っても

なかなか子どもはやめてくれません。

爪を噛んでいるところを見つけたら優しく指を包み込んで、

「指や爪にはバイ菌がいっぱいだから、身体の中に入ったら大変だね」

と言って噛んでいる時間を減らしていきましょう。

お母さんも毎日子育てで忙しいでしょうが、

お子さんを膝の上に乗せて絵本の読み聞かせをしたり、

後ろからぎゅっと抱きしめたり、歩くときに手をつないだり、

褒めるときに頭をなでたりして、

お子さんとたくさんスキンシップを取ってあげてください。

愛情は一度にたくさん与えるのではなく、

小さい愛情表現を毎日続けることが大切です。

お子さんが話をしているときは、わが子の目を見て相槌を打ち、

口を挟まずに優しい気持ちで聞いてあげると、

お子さんも安心して爪を噛む場面も少しずつ減っていくでしょう。

★回答者……

寺田さん

社会福祉法人東進 理事長・グローバリーキッズ園長/寺田悦子先生

平成2008年社会福祉法人東進設立。平成2009年グローバリーキッズ(高塚新田)、平成2011年東進ポップキッズ(新松戸駅前)開園。今年9月東進ポップキッズ大塚キャンパス開園予定。