小さいうちはとくに添加物の入ったお菓子などは食べさせたくないので、今までおやつも、おにぎりやパンなど軽い軽食になるようなものをあげてきました。でも最近、お友達と遊ぶ時間が多くなり、スナック菓子やチョコレートなどをもらう機会が増えてきました。家でもそうしたお菓子を欲しがり、買い物に行くと「〇〇ちゃんが食べてた」といって欲しがります。ダメと言うと「なんでうちはだめなの?」と訊いてきますが、うまく説明できず困っています。先生は添加物についてどのようにお考えですか? (42歳主婦/5歳女児)

お子さんになるべく自然のものを食べさせたいというお母さんのお気持ちはよく分かります。

しかし、まったく添加物の無い食べ物をだけを食べさせることは、現実的ではありません。

日本では添加物の基準がかなり厳しいと聞いています。

国内で作られたものであれば一定の基準をクリアしていると思われますので

それほど心配はないと思います。

お母さん、お父さんが良く吟味してお子さんに食べさせると良いのではないでしょうか。

お友達のお家とおやつが違うことについては、

次のようにお話してみてはいかがでしょう。

「A子ちゃんのお家には

A子ちゃんのお母さんとお父さんが決めたお約束があるのよ。

例えば『夜は9時までには寝ましょう』とか『ご飯の時はテレビを消します』とか。

どのお家にも色々なお約束があって、

おやつも、そのお約束に合わせているの。

A子ちゃんのお家に行った時は、

A子ちゃんのお家のお約束に合わせてチョコレートなどをくださるけど、

あなたのお家ではお母さんとお父さんが決めたものをおやつにあげているの。

A子ちゃんのお家とあなたのお家では、おやつに食べるものも違うのですよ」

★回答者……

DSC_9217小児科医師/小野元子先生
1949年生まれ。千葉大学医学部卒業。小児科医。千葉大学医学部付属病院・国保松戸市立病院・国立国府台病院(現独立行政法人国立国際医療研究センター国府台病院)・船橋市立医療センター勤務の後、1993年に小児外科医の夫と新松戸で「おのクリニック」開業。診察室での診療だけでなく学校医、保育所嘱託医などを通し地域医療に携わっている。日本小児科学会認定小児科専門医。松戸市医師会公衆衛生委員。松戸市小児科医会代表幹事。松戸市子ども子育て会議委員。