先日、保育園の引き取り訓練に参加した。

16時05分に大規模地震の警戒宣言が発令されたと仮定して、

保護者に一斉メールが発信され、職場から保育園の校庭に駆けつけるという訓練だ。

16時30分くらいに校庭に着いてみると、テントが設営され、

子供の年齢別に窓口が分かれていた。

保育士さんに引き渡しカードを渡し、自分の名前と子供との続き柄を伝える。

すると、伝えた保育士さんが保育園の室内にいる保育士さんに改めて伝え、

その保育士さんが防災頭巾をかぶったわが子を抱えてきて、渡してくれた。

保育士さんは重そうな防災リュックを背負ったまま活動している。

引き渡し終了後、緊急電話訓練、消火器訓練を行って、

防災頭巾をお返しして帰宅という流れになる。

周りを見渡すと、お父さんの参加は私くらい。

お母さんばかり参加していた。

うちでは、本番を想定した時、私の職場の方が保育園に近いため、

引き取りをする可能性の高い私が参加することにした。

せっかくの訓練だから、電車が運休したと仮定して、

職場から徒歩で参加しようと思ったのだが、

担任の先生に「そこまでしないでも…暑いですし…」と遠回しに断られた(笑)。

途中で園長先生が「3年前の東日本大震災のときは大変でした」と、

話しかけてくださった。

電車が止まっている中、保護者による最後の引き渡しは夜の10時過ぎだったそうで、

園長先生は保育園に泊まることも覚悟なさったらしい。

そのときの経験からか、16時からの引き取り訓練だけでなく、

この日は年に一回丸一日、園児も先生も朝から防災訓練の日だったらしい。

どおりで担任の先生達も真剣な表情で、少し疲れているようにも見えた。

ただし0歳の我が子は、泣いてはいないものの、なんだ?なんだ?という感じで

終始きょとーんとしたまま、帰宅の運びとなった…。    (2014年9月日)