生活に変化の多い新年度を迎え、少しずつ新しい環境に慣れてくるこの時期は、なんとなく身体が重い、だるい、朝起きたとき疲れが残っている……と感じる人が増えてきます。頑張りすぎて疲れがたまり、身体のエネルギーが不足しているのかもしれませんね。そんなときは、こわばった身体をほぐして血行を促し、胃腸や腎臓の働きを活性化して疲れを取り除きましょう。ポイントは、どのポーズも気持よく感じるところで止め、息は止めないこと(声を出して5つ数えるのはそのため)です。

 

①カモシカになった気分で両手を下におろし、お尻を突き出して腎臓周辺の筋肉を伸ばします。無理をせず、できるところまでで大丈夫。そのまま声を出してゆっくり5つ数えます。

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②腎臓周辺を意識しながら背骨を伸ばし、両手をカモシカの角のように前に突き出します。このとき、両手の指は思いっきり広げましょう。ゆっくり5つ数えます。

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③両手を後ろに持っていき、心地よく感じるところまで持ち上げます(左右の肩甲骨を寄せるようにし、胸は開くようにする)。両手指は広げたままで、親指同士をくっつけるように近づけます。声を出してゆっくり5つ数えます。

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【椅子に座ってヨーガ】

①椅子に座って両足を広げ、両手をまっすぐ上に。5本の指は思いっきり広げましょう。声を出してゆっくり5つ数えます。

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②そのまま身体を右にねじり、左側の腎臓周辺を意識しながらゆっくり5つ数えます。

7③今度は左側にねじり、右側の腎臓周辺を意識しながらゆっくり5つ数えます。左右どちらかに痛みがあるときは片側だけにしましょう。

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柳瀬さん100柳瀬雅巴■やなせまさえ
1951年東京都生まれ。東洋大学印度哲学科卒業。
雅巴スタディールーム主宰。インド政府公認IJHF
ヨーガ国際検定認定者。㈳日本ヨーガ療法学会認
定ヨーガ教師。中央学院大学アクティブセンター
講師。ヨーガによるカウンセリングも行っている。