目黒章夫● 1941年東京都文京区生まれ。早稲田実業卒業。社会人になっても野球、スキー、釣りなど活動的な毎日。子供の少年野球入部と同時にコーチを頼まれて20年間継続中、59歳でくも膜下出血を発症。2度の手術後、失語症に。

   
横張琴子●1933年東京生まれ。東京女子大学卒業。お茶の水女子大学研究生修了。19581961年米オハイオ州に家族で滞在中、重度障害児施設でボランティア。1971年都内障害幼児養護施設、小・中学校支援学級などで言語訓練担当。1979年国立国府台病院、松戸市立病院などで非常勤勤務。1995年東京医薬専門学校非常勤講師。「東葛失語症友の会」「若葉の会」主宰

表紙絵の作者・目黒章夫さんのこと

スポーツ万能の目黒さんは、多忙なお仕事のかたわら、

少年野球チームのコーチを務めるなど大活躍されていた2000年、

突然くも膜下出血で倒れ(59歳)、2回の手術を受けられました。

退院して3カ月後、言語訓練で松戸に来院された当時は、

質問や説明を理解するのも難しく、

「ダメ、ワカラナイ」と小声でつぶやき、

深い失意で無気力の状態がみられました。

それから数カ月の訓練で、言葉や文字の機能が徐々に

改善するとともに意欲も向上し、グループ訓練のお仲間づくり、

書道や絵の練習も取り入れたところ、

意欲、集中力の向上とともに言語機能、

作品レベルもみごとに向上していきました。

発病から23年目の今は、陶芸や絵手紙教室に通ったり、

お仲間との集いに出席したり、

障碍の重い方や私の車椅子の介助までしてくださいます。

ずっと付き添ってこられた奥様は、

「東葛失語症友の会(1980年設立の自主グループ。

全国から200人近く参加)」や「若葉の会(2005年設立の自主グループ。

書画制作、言語他の訓練を毎週実施)」のボランティアの中心となり

活躍してくださっています。

目次

四季折々 文月

表紙エッセイ 

想定外の日々かもね(108)久田 恵 

「相変わらずの変わらない『ワタシ』がいる。」

弁護士ノート(83)大原 浩史

「突然発生した相続問題…その行方は? No.3」

まち情報 たて組

おだいじに(183)石井 秀幸 「帯状疱疹ワクチンが定期接種になった?」

新松戸トピック「令和7年 河川功労者として表彰されました」太田 隆義

ホームドクターの健康相談室(270)三浦 聡雄

「新たな公害『PFAS汚染』を考える」

こころの診察室(278)畑野 民栄 「例えば、教育不能として殺された少年は、」

関さんの蔵通信(160)金井 勝忠「明治初年の租税制度の改変(中)」

軽やかに生きる法則(196)小倉 克夫 「五感その5『触覚』」

表紙の作品+α目黒 章夫・周子

「笑って過ごせる日が来るとは思ってもいませんでした」

人のかたち/骨のはなし(80)村田 亮「骨を守るビタミンD不足にご注意!」

新連載「生成AIってなんですか?」古澤 久志

新松戸地図

暮らしの電話帳

協賛店からのお知らせ

読者のひろば

誌上・読書会(10)「自分の財産」近藤 賢一

おもちゃの病院から(215)井上 日出夫「オルゴールはおもちゃ?〈その2〉」

不思議彩事記(521)流山児 祥「6月、梅雨。剥き出しの暴力-戦争が覆う世界」

今月の俳句 短歌 川柳 詩

こちら、新松戸パトロール隊!(91)池田 武司「第39回新松戸まつり 7月19日・20日開催!」

まち情報 よこ組

情報交換

編集室

今月の運勢(147)天道 象元

「国画会100周年記念 五部合同企画展」森の美術館