いわしの里帰り 小川 明子
2011年7月、あの東日本大震災から4カ月。
福岡から鹿児島までの全線開業九州新幹線のセレモニーも、こころなしか元気
がないような気がしました。
布絵3年目にして、抽選でやっと当たった念願の会場「熊本県伝統工芸館」に展示しました。
展示室の大きな窓からは、木々の緑と宇土櫓が手にとるようにそびえています。
宿から会場までの熊本城の石塀に、2、3枚ずつ布絵を立てかけて、朝日を背に写真を撮りました。
その時の一枚「いわし」です。
背後に見える石塀に青々と生えたコケはとても美しいものでした。
狭い階段を上がって天守閣から見る風景は、
遠くに阿蘇外輪山が見え、加藤清正公になった気分です(笑)。
いわしは、群れで泳ぐ魚、お手頃の値段で栄養満点、お惣菜向き。
昔、母は「いわしの蒲焼き」をよく作ってくれました。
生姜たっぷりの煮付けも美味しいです!
いわしの背は細い黒布→腹に向かって小さな絣→ねずみ色の布と
腹が白っぽくなるように色をずらしていきます。
尾はごく細い紬を切り合わせて作りました。
日本画家、中島潔が、京都清水寺の成就院に奉納したふすま絵「いわしの大群」の足下にも及びませんが
「いわしの三兄弟」です。
「月刊新松戸」の表紙の撮影のため里帰りしていましたが、
会場の受付けをかって出てくれた中学時代の友のところへ帰っていきました。
目次
四季折々 皐月
想定外の日々かもね(82)久田 恵
「あっけにとられるような不思議な夜の出来事」
弁護士ノート(57)國分 玲名「お墓にまつわる話」
まち情報 たて組
映画紹介
「我弱ければ 矢嶋楫子伝」「山本慈昭〈望郷の鐘〉満蒙開拓団の落日」 招待券プレゼント
おだいじに(157)石井 秀幸「新型コロナが5類に下がると何が変わる?」
新松戸トピックス
新松戸駅開業50周年/バラのコンテスト開催/新松戸まつりに向けて準備開始
ホームドクターの健康相談室(244)三浦聡雄
「コロナ流行3年間に失ったものを取り返そう」
こころの診察室(252)畑野 民栄 「寝て、食べて、出す」
軽やかに生きる法則(170)小倉 克夫 「サードライフのパッケージ化」
おもちゃの病院から(189)立川 統「『ピカチュウ』のクレーンゲーム」
人のかたち/骨のはなし(54)村田 亮 「進歩する変形性股関節症の治療」
協賛店からのお知らせ
新松戸地図
暮らしの電話帳
不思議彩事記(495)流山児 祥
「それは過去ではなく現在も続く『搾取の歴史|オキナワ2部作上演|』」
関さんの蔵通信(134)渡辺 尚志「江戸時代の村をめぐる親子の会話〈その10〉」
生誕100年「山下清展 100年目の大回想」招待券プレゼント
母を見送って考えること 寺田 美子
ちいさな美術館、ここに在り(35)源川 彦峰
今月の俳句 短歌 川柳 詩
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まち情報 よこ組
こちら新松戸パトロール隊!(65)池田 武司
「爽やかな新緑の季節になりました」
情報交換
編集室
今月の運勢(121)天道 象元