6歳の女の子。お友だちに「やめて」や「入れて」が言えません。言えないままよく泣いています。せめて「やめて」は、泣かずに自分で言えるようになって欲しいのですが、親としてどんなふうに教えればよいのでしょうか?(32歳/主婦)

6歳のお嬢さんが、1~2歳の頃を思い出していただきたいと思います。

この時期、ほとんどのお子さんが自分の思いや欲求を通そうとする、

いわゆる「いやいや期」を経験します。

そして、お友だちや集団のなかで過ごしていくなかで、

5歳ごろになると我慢をしたり、

ルールを守ったりすることができるようになります。

他者と関わることで、自分と相手の立場や考えが違うことが分かり、

思いやりの心や規範意識が芽生えていくからです。

文面から推察しますと、お嬢さんは、

この段階まですくすくと育っていらっしゃるように思います。

そこで次の段階として、

自分の気持ちを相手に伝えられるようになるためには、

お母さんがじっくりとお嬢さんの気持ちや考えを聴いてあげて、

まずお母さんに対して自分の気持ちや意見を言えるような

経験を積み重ねていかれるとよいでしょう。

それにより徐々に

お友達にも自分の気持ちを伝えられるようになると思います。

★回答者……

新松戸幼稚園H150しんまつど幼稚園園長/寺田美子先生
1963年生まれ。十文字学園女子短期大学幼児教育学科卒業。聖徳大学大学院教職研究科教職実践専攻修了。現在学校法人松本学園新松戸幼稚園園長、及び聖徳大学、杉野服飾大学非常勤講師。日本保育学会、日本教材学会、国際幼児教育学会、日本フルート協会会員。日本音楽教育メディア学会。